すみれ堂着付け教室、プロ着付師コースの生徒さんの写真です。
コースもいよいよ大詰め、振袖に入りました。
このコースは、最終的には、自分で考えてアレンジを作る創作帯結びが出来るようにというのが目標ですが、そのためには、きっちり基本を押さえておかないとアレンジが出来ません。
檜扇(ひおうぎ)は古典的な帯結びで、ヒダの種類(箱ヒダ、亀甲ヒダ、扇ヒダ)、全体の形、バランスの取り方など、飾り結びの基礎がたくさん詰まっています。
手順を覚える必要がありますが、定番はいくつか覚えておいた方が後々役に立つので、プロ着付け師コースでは、いくつかある定番の中から、難易度の高いこの帯結びを取り入れています。
後ろのおはしょりも背縫いまっすぐピタリと綺麗に整いました。
今日の生徒さん、呉服店にお勤めでの方で、お店でも実践を重ねているそうです。
私のところでは、着付けの技術的な事、接客のマナー、会話術、トラブルがあった時の対応方法など、プロとして必要なことを習得していただいていますが、実際のフィールドに出るのは生徒さん本人。
たくさんの経験が自信に繋がっていきます。
自信というのは「私って着付けが上手ですごい」とかいう事ではなく、「私で大丈夫かなあ」から「これで大丈夫」に変わる気持ちの変化だと思います。
私も着付け師駆け出しの頃は、自信が無くて恐る恐る着付けをしてました。
自分で自分の評価も出来ず、ただただ必死に着付けをしていた感じです。
いつの頃からか、着付けをする、というのは、自分の技術を披露したり、自分の力試しをする場でもなく、お客様を素敵にすること、ということに気がつきました。
そう思えたのは、必死さが取れて、少し余裕が出来てきた頃だと思います。
こういう余裕が自信なのかなあと思います。おごらず高ぶらず、でも芯を持って「大丈夫」ってお仕事に臨む心の強さのことかな。
着付けに限らず、どんなお仕事でもきっとそうですね。
着付けのお仕事をする生徒さんが、自信を持ってお客様に向き合えるよう、私なりにサポート出来たらいいなあと思います。
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