先日、1泊2日の日程で福岡に行って来ました。
旅の目的はすみれ堂の受講生様たちと博多織の工房見学。
というわけで、お着物旅の始まりはじまり〜。
1日目。
朝8時台のフライトで博多へ。
出発ロビーで開いたFacebookによると、五年前の同じ日に、父と二人で父の故郷の熊本、福岡へ旅していました。
この5年前の旅行で、父の体調不良に私が気づき、病気が発覚、その後3年の闘病の末亡くなった父。
5年前の旅が、最初で最後の父娘二人旅、父の日旅行となってしまいました。
同じ日にまた九州へ行くとは、なんだか父が一緒に旅しているようで、不思議な気持ちでした。
5年前の記事
http://sumiredou.exblog.jp/17684230/
Jクラスでのフライトは快適で、寝て起きたらもう着陸態勢でした
福岡空港では、この旅をフルアテンドしてくださった博多織の西村織物の西村社長がお出迎えしてくださり、楽しいツアーのスタート。
まず向かったのは、福岡空港から車で高速飛ばして40−50分、うきは市にある「
ぶどうのたね」へ。
大きな敷地内に、着物屋、雑貨ギャラリー、焙煎コーヒー店、カフェなどが点在するそれはそれは素敵な場所。
カフェで自然食ランチをいただきました。
ランチの後は、お店を回ってお土産など楽しいお買い物タイム。
ずっと居たいくらいの場所でした!
ぶどうのたねを後にして、大分の小鹿田焼きの窯元へ。
のんびり田園風景の可愛い里山でした。
栃木の益子焼きの里に、風景もそして焼き物の作風も似ていました。
資料館の説明によると、民芸運動の柳宗悦が訪れて小鹿田焼きが広く知られるようになったそうで、民芸運動に熱心だった益子焼きの人間国宝作家の浜田庄司も小鹿田焼きの里を何度か訪れているようで、繋がりがあるようでした。
初日はこの二つで工程は終わり。
宿泊の宿で一休みして、夜は九州の海の幸の美味しいフレンチ料理のディナーでした。
お宿は、二日市温泉の大丸別荘。
温泉も良くて、お部屋も広くて素敵な旅館でした。
2日目は朝一で西村織物さんの工場見学へ。
私は五年前の父との旅で訪れて以来2回目の訪問でした。
工場の敷地内にある、博多織献上館。資料館です。
すりガラスが献上柄!!江戸から続く西村織物の歴史的資料が展示されています。
みなさん熱心に見学!
私も五年前は熱心でした(笑)
というわけで、西村織物さんの見学の様子は、5年前のブログをご参照下さい。初心忘るべからず、です・・・。
こちらは献上柄の元?となった仏具の独鈷と花皿。
独鈷をコロコロ転がした跡が献上柄の縦のラインにります。
5年前は帯まで買えず小物だけでしたが、今回は夏の帯を購入しました。
5年間頑張って帯が買えるようになったよー。と5年前の私に言ってあげたいです。
西村社長と今回ご一緒してくださった皆さんと記念撮影。
良い笑顔。
この後は、久留米絣の織元へ見学に行き、夕方のフライトで帰路につきました。
帰りの羽田空港の夕日。無事について何よりでした。
二日間、お天気にも恵まれて、福岡の美味しいものと綺麗な空と人の温かさに触れた良い旅でした。
私にとっては、父の日に、父の故郷で亡き父を思う感慨深い旅となりました。
西村社長、ご一緒くださった皆様ありがとうございました。
***
すみれ堂着付け教室のテキストブックをオンラインで発売中です。
「すみれ堂着付けの基本」
「すみれ堂お相手への着付け」
いつも応援ありがとうございます。着物ブログランキング参加中。ポチッとお願いします!